産業人OBネット便り(第14号)
第16回通常総会開催
2022年5月17日(火)神戸市産業振興センターにて第16回通常総会が開催されました。
新型コロナの影響で3年ぶりに「対面形式」で開催され、議長に井上理事長を選出し、審議が行われました。
議案は下記のとおりで、賛成多数ですべて可決承認されました。
- 第1号議案 2021年度事業報告及び活動決算に関する事項
- 第1号議案の1:2021年度事業報告書
- 第1号議案の2-1:2021年度活動計算書
- 第1号議案の2-2:2021年度貸借対照表
- 第1号議案の2-3:2021年財産目録
- 監査報告書(2022年4月27日付)
- 第2号議案 2022年度事業計画及び活動予算に関する事項
- 第2号議案の1:2022年度事業計画書(案)
- 第2号議案の2:2022年度活動予算書(案)
- 第3号議案 議事録署名人の選任に関する事項
また、報告事項は下記の通りで、協力金納付上位10名に理事長より感謝状が贈呈されました。
- 2022年度主要行事予定
- 所轄官庁(神戸市)への報告事項
- その他報告事項
なお、出席者は、会場出席者32名および書面表決・委任状32名の合計62名で、オブザーバーとして団体会員企業3社、賛助会員1名の参加をいただきました。
総会終了後、10階レストラン「はぁとす」で懇親会が開かれました。
2021年度事業報告
2021年度事業報告(総括)
特定非営利活動法人産業人OBネットは、2021年(令和3年)9月、設立15周年を迎えた。
豊富な経験と知見・人脈を持つ企業OBが中小企業や公益法人などの課題解決支援ならびに非営利活動を通じて地域社会に貢献するという理念のもと、設立以来多くの会員、アドバイザーの活躍により大きく発展してきた。
顧みると一昨年からの新型コロナウィルスがこの一年も猛威を振るい続け、二度の緊急事態宣言と四度のまん延防止等重点措置が発出され、様々な感染防止対策が最優先に行われてきた。
そして昨年の2020東京オリンピック・パラリンピックでは無観客開催になるなど人の動きや経済活動も大きく影響を受けた。
また新たに変異株オミクロンが出現して第6波が起き、今後更なる感染拡大が懸念されている。
このような状況下で、当法人の要である支援事業活動では、ニーズ調査にもとづく個別企業支援案件が12件、公的機関からのプロジェクト案件が「国際フロンティア産業メッセ2021ビジネスマッチング支援事業」、「神戸市中小製造業訪問事業」の2件にとどまっている。
出前教育では企業社員教育研修、大学・高校での講義・訓話および課題研究指導に加えて、補助金セミナーの開催および補助金申請支援など18件と昨年と同等の実績を残すことができた。
昨年度個別企業支援の運営方法を見直し、企業と当法人との直接契約に変更したことにより、ナビゲーターによるきめ細かいフォローアップ活動も行われ、当法人が最後まで責任をもって支援を行うことに企業から高く評価されている。
また、当法人のイベントにも昨年に引き続き大きな影響が出て、5月の総会は書面表決方式での開催となり、フォーラム・情報交換会・部会および合同プレゼン会などは中止またはオンライン会議への変更を余儀なくされた。
団体会員企業とのコミュニケーションを深めニーズ案件の掘り起しを図るため、訪問またはオンラインにより当法人の情報提供、企業の現況・要望事項の聞取り、意見交換を行った。
昨年8月設立15周年記念行事として、会員企業3社と当法人によるパネルディスカッションならびに久元喜造神戸市長による特別講演会を開催し、コロナウィルス感染対策の中160名もの参加があった。
また記念誌、改訂支援事例集を発行し当法人の情報発信につとめた。
なお 2021年度の経常収支は コロナウィルスの影響により個別企業支援案件、プロジェクト案件が減少したこと、および設立15周年記念事業のため大幅な赤字となった。
(総会第1号議案「2021年度事業報告書」より)
2022年度事業計画(事業実施の基本方針)
当法人は2006年(平成18年)に設立以来本年で16年目を迎え、個人会員(正会員と賛助会員)およびアドバイザーが104名、団体会員(特定会員と賛助会員)は56社・団体でのスタートとなる。
当法人においては、昨年はニーズ調査および支援活動などでは企業訪問が思うようにできず、またフォーラムなども中止を余儀なくされた。
その結果、個別企業支援案件およびプロジェクト案件ともに大幅に減少した。
今年度も厳しい状況が続くものと予想される。
このような状況下で、一昨年個別企業支援において企業と当法人が直接契約することに変更した成果が出てきており、支援企業の満足度向上と更なる支援範囲の拡大に繋がるよう重点的に取り組んでいく必要がある。
また、ニーズ案件数の増加、更には企業支援活動の質の向上を目指し、アドバイザーおよびナビゲーターのレベルアップ・連携を強化する必要がある。
一方、県・市などの公的機関・団体から受託が予定されている「国際フロンティア産業メッセ2022ビジネスマッチング推進事業」、「神戸市中小製造業訪問事業」等のプロジェクト案件および出前教育案件について、例年以上の成果が発揮できるよう実施体制の強化を図り対応することが重要である。
上記のような状況を踏まえ、つぎの基本方針のもとに本年度の事業を推進することとする。
- 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスク着用、手洗い消毒、換気などの対策を講じ細心の注意を払って活動する。対面で訪問の場合は事前に訪問先の要望を確認し、困難な場合はZoomなどのオンライン方式を活用する。
- 新規個別ニーズ案件の掘起しのため、会員企業をはじめ過去に当法人と関係があった企業等へのニーズ調査活動を強力に推進する。また、産業メッセ出展のOBネットブースでの無料相談およびものづくり展示商談会などの参加企業に対しニーズ調査と情報交換会でのプレゼンの勧誘に積極的に取り組む。
- 個別企業支援においては企業と当法人との直接契約に変更したことにより、ナビゲーターによるきめ細かいフォローアップ活動を行い、当法人が最後まで責任をもって支援を行い企業が満足する成果を上げていく。
- プロジェクト案件では、受託件数の回復に取り組むとともに受託した案件について実施体制を強化して質の向上を図り確実に実行する。
- 出前教育案件では、これまでの高校生研究指導、企業教育研修活動等に加えSDGs、DX,カーボンニュートラルなどの最新テーマを提案し、新しいニーズの掘り起こしも働きかけていく。
- 海外支援関係では、海外進出に関心のある企業で基礎知識がほとんど無い業に対する無料相談窓口を設置し、海外進出以外の案件も含めた「よろず相談窓口」として活動する。
- OBネット会員の自己啓発および経験・知見の共有などにより、更なるレベルアップを図るとともに会員同士のコミュニケーションの活発化を目指すことを目的として勉強会を開催する。
- 団体会員企業を訪問して企業の現況・要望事項、当法人の活動状況などを意見交換し、ニーズ案件等の掘起しに取り組む。
(総会第2号議案「2022年度事業計画」より)
総会終了後「懇親会」開催
総会終了後、レストラン「はぁとす」にて懇親会を開催しました。
OBネットとしての懇親会は3年ぶりの開催となり、従来の立食方式からコロナ対応のため1テーブル4名の「座席方式」で行われました。
団体会員2名、新旧役員、新入会員を含め合計35名が参加し、初対面や久しぶりの対面の方々も多く、親交を深め旧交を温める絶好の機会となりました。
これを契機に、今後も懇親会が開催されることを期待する声が多くありました。
管理部門:活動状況
管理部門(事務局、広報・情報管理部、研修部)の活動についてご紹介
副理事長兼事務局長 服部雅典
1.【事務局】
先ずは、会員の皆様には3月に今年度の年会費の請求案内をさせて頂きましたが、お振込みを頂き有難う義座います。
事務局といたしましては、事務の効率化を図り企業支援に関する各種情報(資料)整備、並びにシステム(運用)改善を行い、支援活動への的確な対応と品質向上への体制を整えて参りました。
今後も「NPO法」に基づき、社会貢献を行う団体として、より健全な活動を推進し、今後も社会に信頼を得られる様に活動して参ります。
2.【広報・情報管理部】
(1)従前のHP(ホームページ)について、フレーム構成・掲載内容・情報提供手法が古くなった関係から、新たに改訂を行いました。
改めて現況に合ったHPイメージの改善と、OBネットの多くの支援活動について広く社会に広報し周知して頂き、多くの企業・団体から支援依頼、会員・ADへの入会、支援活動への賛助を行って頂ける様に致しました。
(2)各部門で広報・連絡に利用してきました【メールサーバー】が、その利用において操作上で多くの不具合があり不便で有った為、新たに「Xサーバー」に移行し改善を行いました。
その結果、各部門担当者の操作が容易になり、メール管理と共に広報・連絡の利用・セキュリテイ共に、様々な支援活動の情報伝達が向上しました。
3.【研修部】
コロナ禍が2年半経過し、各イベントは中止となり、情報交換会もリアルでの開催は困難な状況が続いてきました。
そうした中、会員の皆様への情報提供は、リモート「Zoom」による開催を行ってきました。
当初は、「Zoom」の活用について、開催担当者の理解不足や準備不足&運用のミスもあり、会議の参加者への皆さんにはご迷惑かける事もありましたが、参加者のご協力も得てようやく活用できるようになって参りました。
今後は、「Zoom」による活用手法を更に高めて、会議・セミナー等への利用を高め情報伝達の効率化・時間や交通費の削減などにも有効活用して参ります。
産業人OBネットの会員数
産業人OBネットの会員数(2022年5月17日現在)
- 個人正会員:83名、個人賛助会員:26名、アドバイザー:81名
- 団体賛助会員:39社・団体、団体特定会員:31社・団体
支援活動事業部:活動状況
支援活動事業部の活動状況の紹介をします。
支援活動事業部長 板倉範幸
- 勉強会の実施:板倉支援活動事業部長がコーディネーターとして開催。毎回18人前後が参加
- 「カーボンニュートラル」をテーマに2022年1月~4月まで連続4回「水素関連」の勉強会を実施。
- 5月からは「脱炭素社会とは?SDGsとの関連は?」とテーマを変えて勉強会を継続している。
- 業務部の設置ならびに活動状況
- 2021年11月に設置した新組織であり、支援活動事業部全体を横断的に支援する。
- 現時点では主に各種取引契約書の作成、審査、助言指導を実施。管理部門の契約も支援している。
- サポート部
- 個別支援活動をきめ細かくフォローしており、従来よりニーズ案件数は減少したものの、マッチング成立率 は80%程度と高い水準をキープできた。これは、偏にアドバイザ各位からの、ご協力の賜物として深く感謝している。2022年度も同様に、ご協力をお願いしたい。
- プロジェクト開発企画部
- KGK2021は3月に最終報告を神戸市工業課に実施。コロナ禍の影響もあり、訪問目標150社にわずかに及ばず147社だったが、困難な環境下で調査員が最後まで頑張り、ほぼ目標を達成したことで客先から高い評価。
- 産業メッセ2022公募を5月11日から開始した。6月から活動を開始し、12月一杯活動継続する予定。
- プロジェクト推進部
- KGK2022の活動は今年の秋口より開始予定。
- 海外支援部
- AOTS(一般財団法人・海外産業人材育成協会)の補助金申請支援を実施。この制度は海外に工場を持つ日本企業が、現地人の社員を日本で研修させる費用の凡そ半額
を支援するもので、OBネットとしては初めての取り組み。 - 海外進出等に関心のある企業向け「よろず相談窓口」の設置を検討中。神戸市海外ビジネスセンターとの連携を図っていくことにしている。
- AOTS(一般財団法人・海外産業人材育成協会)の補助金申請支援を実施。この制度は海外に工場を持つ日本企業が、現地人の社員を日本で研修させる費用の凡そ半額
- 出前教育部
- 補助金セミナーを3月16日開催。34社、50名以上がハイブリッド方式で参加し、現在5社の各種補助金申請の相談に応じている。今回からOBネットとして、一部申請書作成支援も実施することで相談に臨んでいる。
- ポリテクセンター兵庫の生産性向上支援訓練オープンコースM-14「経験に基づく営業活動の見える化と継承」を受託。現在受講生募集中お知り合いの企業にご紹介ください。
- 5月16日より今年度の神戸高校SSHの支援が開始される。今年で4年目となる同校との「覚書」調印式が同日行われた。
団体会員のご紹介
DX推進から、ブランディングデザインまで。
信頼できるITパートナーとなるのが目標です。
- 会社名:株式会社 ピーナッツ
- 所在地:兵庫県養父市八鹿町宿南2589-1
- 代表者:髙谷 美智子
- URL:https://www.peanuts-co.jp
事業内容
各種デジタルコンテンツから紙媒体の企画制作までトータルで業務効率化・ブランディング・広報ツール制作をサポートいたします。
- デザイン(ポスター、チラシ、パンフレット、ロゴ、イラスト、PR媒体企画等)
- システム(受託開発型システム構築・グループウェア開発・保守、ホームページ制作・保守・更新メンテナンス、ECサイト構築・保守、 SEOコンサルティング)
- 映像(プロモーションビデオ・CM制作、写真及び映像撮影・編集、ドローン撮影、360°VRコンテンツ、 360° VRムービー撮影・編集、YouTubeライブ配信等)
- 但馬の特産品販売サイト「やぶらぶWalker」運営
メンバー
- システム開発技術者4名
- デザイナー3名
- 映像クリエイター1名
- SEOコンサルタント1名
- 通販運営オペレーター1名
認定
- IT導入支援事業者 計6回認定(自社開発グループウェア、ECサイト制作)
- 経済産業省 情報処理支援機関認定SMEサポーター 第1号 18100122
実績
産業人OBネット様 ホームページリニューアルに携わらせて頂きました。
「産業人OBネットのことを知らない人」にもアクセスしてもらえるようにしたい。とのご要望を頂き、ご担当の皆様との打ち合わせを重ね、サイト設計・デザイン・構築し、4月に公開しました。
新しくなったサイトにアクセスして、是非ご覧ください。