産業人OBネット便り(第16号)
新年のご挨拶
特定非営利活動法人 産業人OBネット
理事長 井上和夫
会員の皆様 2023年 明けましておめでとうございます。
OBネットは 設立16年を経過しました。これまで培った経験や人脈を活かす場を提供し 中小企業支援等を通じて地域社会に貢献するという理念に賛同し参加してくださった会員 並びにOBネットの活動にご理解・ご支援をいただきました会員企業様や公的機関様に心より感謝申し上げます。
この一年を振り返ってみますと 新型コロナウィルスが依然として猛威を振るい感染対策や行動制限のため様々な影響を受けてきました。またロシアのウクライナ侵攻による政情不安 急激な円安による原材料高など企業の皆様にとって多くの課題に直面されたものと考えます。
このような状況の下 OBネットでは11月にフォーラムを3年ぶりに開催しました。
テーマはこれまで取り上げられなかった「事業承継」とし 基調講演・実例紹介・OBネットの支援紹介・パネルディスカッションを行い 有意義なフォーラムであったとの評価をいただいております。続いての交流会でも活発なコミュニケーションが行われました。
また4月にはホームページ(HP)のリニューアルが完成しました。新しいコンセプトを導入したデザインとなっており この新HPを見て新規入会された会員が増加しております。
一方個別案件では 件数は前年並みとなりましたが企業の要望に合致したアドバイザーによる支援活動を行ってきました。
プロジェクト案件では前年同様の「国際フロンティア産業メッセ2022」「神戸市中小企業製造業訪問調査」に留まりましたが 出前教育ではポリテクセンター兵庫において生産性向上支援訓練の実施機関として登録され 「シニア対象オープンコース」で初めて3件受託しいずれも高い評価を受けました。
年末には兵庫県中小企業団体中央会様との相互入会が出来ましので 今後密接な連携が期待されます。
2023年では OBネットとしまして昨年と同様コロナウィルス感染防止対策に細心の注意を払いながら活動を進めて行きます。
そしてこれまでの支援活動に加えて カーボンニュートラル SDGs DXなどの新しい分野にも積極的に取り組み企業様のご期待に少しでもお応えできように会員・アドバイザーのレベルアップを図って参ります。
2023年はOBネットにとって大きく「飛躍」する絶好のチャンスと考えておりますので本年も引き続き皆様のご指導ご支援を宜しくお願い申し上げます。
皆様のこの一年のご健康とご発展を祈念して新年のご挨拶とします。
2022年の実績
【4月】産業人OBネットのホームページリニューアル
斬新なHome画面の作成と、関連企業・会員だけでなく一般訪問者にもOBネットの活動を画像等で分かり易くしました。
【5月17日】第16回通常総会開催(総会後懇親会開催)
【9月1日~2日】「国際フロンテイア産業メッセ2022」開催
於、神戸国際展示場、出展:427社・団体 来場者数:12,900名
- (公財)新産業創造研究機構(NIRO)から10年間続けて「ビジネスマッチング推進事業」の委託を受け、10名のナビが5カ月に亘って支援活動を行いました。
- 開催当日は1号館2階にOBネットブースを出展、よろず相談コーナーを設置し来場者(34社)の問い合わせ、相談に対応しました。
【11月15日】フォーラム(於、神戸市産業振興センター)
テーマ:【コロナ禍で事業承継を円滑に進めるには】
❶講演:事業承継の失敗事例から学ぶ承継対策
田原会計事務所 副所長 津田弘一氏
❷実例紹介:プレゼンター
(株)東光バネ工業社 代表取締役 田中知子氏
❸OBネットの支援紹介 産業人OBネット 副理事長 板倉範幸氏
❹パネルデイスカッション
- パネラー :津田弘一氏、田中知子氏、篠原進氏、板倉範幸氏
- モデレーター:森 克已氏
- 参加者71名(団体:14名、一般企業:31名、OBネット会員:26名)
フォーラム閉会後、交流会が開催されコミュニケーションが活発に行われました。
参加者(46名)
【12月】新入会員研修会
<研修内容>
- 設立の理念・目的について
- OBネットの概要
(組織・各部紹介・事業計画)
- 支援活動事業全般について
- アドバイザーの心構えについて
- 各部門の概要
- 懇親会
【毎月(原則)】情報交換会
新型コロナウィルスの影響により、Zoomによるリモート形式とリアル形式とのハイブリッド方式で実施。
11月度からはリアル形式のみで実施。
第1部:企業のプレゼン
- (6月)(株)ユタカインターナショナル
- (10月)(株)ミクロブ
- (11月)大栄電機(株)
- (12月)兵庫県警:経済安全保障セミナー
- (12月)日本シリコロイ工業㈱
第2部:OBネット各部の報告および意見交換
受講者の皆さん(前列)
リアル形式の情報交換会
【ポリテク兵庫オープン研修 】
生産性向上に向けた人材育成を支援する研修に講師として参画
- 6月30日「経験に基づく営業活動の 見える化と継承」(M-14)
- 10月 6日「職業能力の体系化と人材育成の進め方」 (M-17)
- 10月20日「経験に基づく営業活動の見える化と継承」(M-19)
産業人OBネットの会員数(2022年12月末日現在)
- 個人正会員(正会員、賛助会員、アドバイザー):115名
- 団体会員(特定会員、賛助会員):59社・団体
2022年 支援活動事業部活動報告
副理事長兼支援活動事業部長 板倉範幸
1.勉強会開催:第1回〜第10回。ハイブリッド方式で開催。
(1)1月より「カーボンニュートラル」を主要テーマに毎月1回開催。
(2)1月〜4月「水素」をテーマに開催。
(3)5月~7月「脱炭素社会とは?SDGsとの関係は?」3回シリーズを開催。
(4)神戸市水素関連施設見学ツアー:「水素」の勉強会での要望から「神戸市の水素関連施設の見学」を9月14日に実施。参加者は17名。大好評。
(5)DXサイバーセキュリティ出前講座:9月27日(火)講師・森井昌克神大教授
(6)10月~12月:「SDGsとは?」3回シリーズ。
上記活動での参加延べ人数は194名(うちリアル101名)
(7)「中小企業支援機関によるカーボンニュートラル・アクションプラン」につき、OBネットも登録を検討中。「補助金」以外にも支援範囲を広げていく。
2.補助金申請支援:3月16日セミナー開催(ハイブリッド方式で34社参加)
(1)もの補助(10次)申請支援:7月に無事採択された。
「高性能小形歯車を組み込んだ高汎用ロボットハンドの開発」
(2)もう1件の支援継続中。他のプロジェクトの遅延と重なり再考中。
3.ビジョン委員会:6月14日~12月29日の間、13回開催。継続(~令和5年3月)
(1)趣旨:OBネットの現状課題並びに将来を見据えての理事会への提言活動
(2)メンバー:新任理事5名+モデレーター1名
4.「事業承継」支援のための活動:「フォーラム」の場で支援メニュー紹介。
5.経済安全保障セミナー:12月の情報交換会で併催。団体会員もリモートで初参加。
6.個別支援案件(サポート部):
(1)2022年度の新規案件4件を含め2020年度の案件(4件)、2021年度案件(3件)も含め目下11件の支援案件が稼働中。
7.産業メッセ2022(プロジェクト開発企画部):活動期間 5月25日~12月21日
(1)プロジェクトチーム:PM1名、SPM2名、ナビゲータ7名の計10名で活動
(2)事前研修会:7月6日、9社が参加。講師・小川雅弘氏。活発な意見交換あり。
(3)メッセ当日(9月1日〜2日)で237件のマッチング。A評価37件、B評価62件
(4)マッチングフォロー:59件をフォローし、評価Ⅱ以上が37件(63%)と好調
8.KGK2022(プロジェクト開発企画部):活動期間 10月18日〜令和5年3月末
(1)プロジェクトチーム:PM1名、SPM1名、調査員11名の計13名で活動
(2)今回は、一部企業を深堀調査することを試行することとなった。
9.海外支援部関連:
(1)AOTS補助金:今年度初めて採択され、ベトナムの研修生が7月22日より半年間の研修を無事終えた。(令和5年1月)当該企業から高く評価されている
(2)お困りごと相談窓口設置:10月より試行開始した。目下PR中。
10.出前教育部関連:
(1)企業の社内研修:4月より1社毎月研修継続中。他に単発研修2社実施
(2)ポリテク研修:オープンコース3件並びに個別1件受託し、アンケート結果は好評
(3)SSH関連:今年も神戸高校とOBネットは覚書を交わし、4名のSAが支援活動中。明石北校ともSSH運営指導委員として1名活動中。12月「宇宙」の特別講義実施
(4)神戸学院大特別講義:7月19日「DX超入門」を講義。(1年生約100名)
(5)企業向け特別講演:11月17日「国際競争力を培うには?」(75社、100名)
2023年主要行事予定
1月30日 マイログ発表会(於:産業振興センター8階、13時~)
OBネットアドバイザーのスキル向上を図り、皆様に質の高いご支援を提供すべく、毎年新入会員を対象として実施しています。
(マイログ:アドバイザー自身のキャリア・アピールポイントをカタログ風にまとめた「自分カタログ」)
2月14日 第6回プレゼン&交流大会(於:産業振興センター10階、13時~)
団体会員企業のプレゼン並びに新入アドバイザーのマイログによる自己
PR発表(終了後交流会開催予定)
3月15日 補助金申請支援セミナー(詳細未定)
5月16日 第17回通常総会(於:産業振興センター8階)
9月1日~2日 「国際フロンテイア産業メッセ2023」
(於:神戸国際展示場)
11月 フォーラム(予定)
その他
●勉強会の立ち上げ
アドバイザーのレベルアップ、企業支援活動への活用、会員間コミュニケーションの活発化などを図ることを目的としており、会員の積極的な参加をお待ちしています。
テーマ:カーボン・ニュートラル、SDGsほか
●情報交換会の開催(原則毎月)
(お願い)情報交換会において、一般又は会員企業(毎月2社程度)で解決されたい課題についてプレゼンいただき、それを受けて当アドバイザーが課題解決のご相談に乗り一緒になって考えて参ります。
是非この場をご活用ください。
2023年 支援活動事業部活動計画
1.勉強会開催:
(1)テーマ:今年の年間テーマは「DX関連」を中心として展開し、時にはCNを織り交ぜて実施していきたい。
(2)団体会員・賛助会員への案内:昨年12月の情報交換会で、「経済安全保障セミナー」に団体会員や賛助会員へリモートで参加いただく試みをしたところ、アンケート結果で「このような案内を希望する」方が多く、今年の勉強会へは、団体会員・賛助会員へリモートでの参加案内をする。
(3)勉強会運営:外部メンバー(企業・団体)も参加されることから、アンケート結果も多岐にわたる可能性もあり、活発な提案が出るような場を提供する。
2.補助金セミナー:3月15日(水)13:30~17:00
(1)会議方式:ハイブリッド方式だが、リモートを主体とした内容を想定。
(2)情報提供:令和4年補正並びに令和5年予算の内容を分かりやすく解説する。
(3)個別相談:大半が昨年同様リモートと思われるので、セミナー終了後個々に日程設定する。(リアルで個別相談を希望される場合は当日実施)
4)申請書作成支援:昨年から従来以上に踏み込んだ支援をすることとなっており、特に申請書作成支援者のマンパワーを増やして今年は対応する予定。
(5)AOTS:昨年度実績を基に、対象企業にPRしていく。
3.ビジョン委員会:
(1)昨年の検討結果を3月中に纏め、理事会に報告。担当部署を決めて理事会で継続フォローしていく。
4.事業承継支援:
検討チームを構成し、具体的支援策につき協議していく。上期中に理事会へ答申の予定。
5.個別支援案件(サポート部):
(1)現状フォローと並行して、ニーズ案件掘り起こしの施策を練り直していく。
6.産業メッセ2023(プロジェクト開発企画部):想定活動期間 5月~12月
(1)本年度も11年連続で受諾を目指す。
(2)事前研修会:今年も開催予定。時期は7月上旬~中旬ごろ。
7.KGK2023(プロジェクト推進部):想定活動期間 5月~8月
(1)今年も9年連続で受託を目指す。
(2)2022年度に引き続き「深堀調査」を実施し、その有効性を検証する。
8.海外支援部関連:
(1)AOST補助金:補助金セミナーで積極的にPRする。
(2)お困りごと相談窓口設置:今年3月までで一度試行結果を纏める。最終的に上期中は試行を継続する。下期から本格活動に入る。
(3)過去5年間のKGK資料より、海外支援に関連するヒヤリングをピックアップし、現在の状況確認をする。現在も要望がある場合、ニーズ案件とする。
9.出前教育部関連:
(1)企業の社内研修:産業人OBネットとしてメニュー充実させ、チラシでPRを開始。
(2)ポリテク研修:昨年並みの実績は確保したい。研修内容はアップディトする。
(3)SSH活動:令和5年2月の最終報告会まで支援継続。5月から新規支援活動開始
(4)大学の特別講座:今年度も旬なテーマで講演する予定。
団体会員のご紹介
株式会社アコオ機工 (2022年12月入会)
- 住所 : 本社 〒678-1185 兵庫県赤穂市東有年952-5
- TEL : 0791-46-9555
- FAX : 0791-49-2900
- 代表者: 代表取締役 間鍋 雄樹
- HP : http://akoo.co.jp/
【当社の強み】
★ 設計工程から板金製缶加工、塗装工程まで自社でワンストップで行えます。
材料調達や自社便による配送も行っているため受注から出荷まで柔軟に対応できます。
★ 金属加工では難易度が高いとされるアルミ合金の板金製缶加工を得意としています。
設計段階から自社のノウハウを活かしてVE提案を積極的に行い、品質向上とコストダウンに努めています。
★ 多品種少量生産に特化したスタイルで月に4000品種の部品製造を管理しています。
量産品に関しては試作を積極的に行い量産前に改善を行います。
【ご挨拶】
弊社は、1980年に創業し現在で43年目を迎えました。金属(主に鉄・ステンレス・アルミ合金)板金製缶加工(切断・曲げ・穴あけ・溶接)を行う会社です。創業当時から鉄道車両部品の製造に携わり日本の鉄道車両メーカートップ5社のうち4社と取引させていただいております。新幹線をはじめ日本、そして世界の鉄道車両の部品を製作してきました。
鉄道車両部品製造で蓄積してきた技術とノウハウを活かして、現在では建材・建機・工作機械・食品加工機械・農機具・船舶・プラント設備など様々な業種業界の金属加工に携わっております。
迅速な対応を心掛けており、近年では塗装工場を新設し塗装工程を強化したり、最新の溶接技術のファイバーレーザー溶接ロボットを導入したり、全社員にタブレットを配付するなどめまぐるしく変化する時代・外部環境に合わせて設備投資を行い、そして全社員で常に改善の意識をもち品質の向上と業務の効率化に全力で取り組んでおります。
【産業人OBネット様とのお付き合い】
一昨年、ISO9001認証取得について、約10ヶ月のご支援を頂き、認証を取得することができました。
1回の審査で認証取得できましたことは、OBネット様のご支援の賜物と感謝しております。引き続いて、1月から品質管理の実務について、ご支援をいただいております。今後とも、よろしくお願いいたします。
団体会員のご紹介
新たな扉を再び!
オルト産業株式会社 (2022年12月入会)
所在地: 〒651-0071 神戸市中央区筒井町3-18-11
代表者: 中川國雄
URL : (会社案内)http://www.orthocorp.co.jp
(新事業案内) https://オルト産業.com
当社は1960年代に中川義肢製作所として灘区で創業しました。
整形外科・外科の医療機関に出入りしオーダーメードの義肢装具を製作しておりました。
臨床で活動する中で肋骨骨折や胸部外科で患者さんの治療過程の苦痛を和らげるべく開発した製品「トラコバンド」を基盤にした様々な商品がこの分野での治療材料のスタンダードとして世界中で使われております。
*参考:一般社団法人骨折治療学会「肋骨骨折」
https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip09.html
社名を「整形外科」のOrthopedicから「オルト産業」とし、「医家向け」のブランド力を矜持として装具・サポーター縫製業としての実績を積み上げてきました。
しかしながら時代の変遷に当社も「メディカル」一辺倒から「ヘルスケア」の世界に踏み出します。
3Ⅾ技術を利用してオーダーメードシステムを実現し、そのフィット感で外傷予防・パフォーマンス向上を期待できる製品をお届けし、「シニアスポーツ」マーケットをメインターゲットに活動してまいります。
「産業人OBネット」様の力強いご支援をお願いします!