産業人OBネット便り(第18号)
副理事長御挨拶 「2023年上期を終えて」
特定非営利活動法人産業人OBネット
副理事長兼事務局長 服部雅典
産業人OBネット団体会員の皆様には、常日頃大変お世話になっており、この場をお借りして御礼を申し上げます。
ある経済研究所の分析では、2023~2024年度の日本経済の見通しの中で、2023年度の4-6月期の実質GDPは前期比率+6.0%と極めて高い伸びとなりましたが、輸入の減少により成長率が大きく押し上げられていることや、個人消費の減少により内需が弱いことが要因であり、内容については割り引いてみる必要があります。
先行きの好条件は、インバウンド需要は中国の関係もあり鈍化していますが、今後増加の可能性は高まっており、大きな流れとしてはコロナ禍からの経済活動正常化の動きが続くことから、今後も景気は回復基調で推移するとみられます。
外需の下押しにより成長ベースは抑制されることになり、先行きの景気回復ベースは緩やかなものにとどまるとの予測です。
取り巻くこの様な環境下で、【産業人OBネット】と致しましては、出来る限り企業の皆様に寄り添った支援をさせて頂く事を基本とし、最新情報の提供と共に、80余名のアドバイザーの専門的知見・技術力・経験を活用し、企業の皆様の様々な課題に対応し解決への支援をさせて頂く所存です。
OBネットの上半期の行事・活動と今後のイベント等の企画につきましては、
【上 期】
- 5月16日に第17回の総会を開催。コロナ感染防止のマスク着用も解除され、久しく「対面式」で開催されました。
又、今年度は役員の改選も行われ新体制で発足しました。
それに伴い、事務局・支援活動部に於ける組織体制も再編され、部門ごとに、業務の承継と改善・改革を進めております。 - 神戸市工業課からの受託業務(KGK2023)については、5月25日にキックオフし、調査員15名による企業訪問調査が9月末までを目途150件を目標に活動中です。
- (公財)新産業創造研究機構から11年間連続で受託して居ります
「国際ロンティア産業メッセ2023」については、6月6日にキックオフし、12名のナビによりのプロジェクト始動しました。
7月12日には、初出展企業向けの事前研修会を実施し、本番の9月7日&8日には、237件のマッチングを行いました。
又今年は、神戸市工業課からの依頼で、青森県からの出展企業5社の支援依頼も受け、19件実施して居ります。
今後9月~12月迄マッチングフォローアップの予定です。 - 【国際フロンティア産業メッセ2023】では、今年もOBネットブースを出展し、無料の「よろず相談窓口」を設け7名のアドバイザーによる受付対応を行い、34社・団体の来訪を受け、その内11件について、今後支援フォローを予定しております。
- OBネットの開催イベントとして、毎月開催しております情報交換会、DXをテーマにした勉強会、並びに各部門活動の会議等を行いました。
6月13日には、今年度第一回目の新人研修会を開催致しました。
【下 期】
- 今年度の下期のイベントとしては、11月14日(火)に【DXサイバーセキュリテイ(仮称)】をテーマにフォーラムを開催予定しており、基調講演には【DXサイバーセキュリテイ】に詳しい神戸大学大学院の森井昌克教授にお願いしております。
- 12月には、今年度第二回目の新人研修会を予定しております。
- 年明けの2月中旬には、団体会員の皆様の参加を頂き、プレゼン会を予定しております。
下期に向けて産業人OBネットは、団体会員の皆さまへの担当者の訪問、並びに広報等により、最新情報の提供をさせて頂くと共に潜在する課題の解決へ、きめ細かい支援と協力をさせて頂きますので、よろしくお願い申し上げます。
産業人OBネットの会員数
会員数は以下の通り(2023年9月1日現在)
- 個人会員(正会員、賛助会員、アドバイザー)112名
- 団体会員(特定会員、賛助会員)58社・団体
支援活動事業部上期活動報告
副理事長兼支援活動事業部長 板倉範幸
【上期活動実績】
1.勉強会開催:第4回~第7回。ハイブリッド方式で開催。延べ参加者数68名
- 1月~DXをテーマに展開。4月:ブロックチェーン、5月:3Dプリンター、6月:バッテリー、7月:スマートスピーカー&AV/VR
- 8月、9月は休講して、10月から再開。
- DX勉強会の流れから、今年のフォーラムのテーマは「DXサイバーセキュリティ(仮称)」とし、昨年9月同様の(一社)関西情報センターの無料講師派遣を申請し、講師指名とした。幸い講師に日程調整いただき開催の運び。
- 日時:11月14日(火)15:00~17:00(神戸市産振センター10F)
- 講師:神戸大学大学院・森井昌克教授
森井教授の基調講演の後、産業人OBネットのDXへの取り組みの紹介(具体的
には勉強会の実施状況についてご説明する予定。
2.補助金申請支援:
- 事業再構築補助金(第9回)申請支援:7月に無事採択された。
- 事業再構築補助金(第11回)申請支援中。10月6日締め切り分。
3.ビジョン委員会からの提言チ-ム活動
- 「協力金見直しチ-ム」:7月の理事会に答申し、了承を得、8月1日より適用。
- 「CNチーム」:兵庫県の「第8期脱炭素・SDGsオーガナイザー研修」プログラムに法人として応募。研修開始。(研修期間:9月~来年2月)
4.業務部
- 各種業務委託契約書のひな型整理。特に「秘密保持確認書」を別途作成。
5.個別支援案件(サポート部):
- 上期新規案件は16件。2022年度の案件も含め目下19件の支援案件が稼働中。
6.産業メッセ2023(プロジェクト開発企画部):
- キックオフ会議(6月6日):PM1名、SPM2名、ナビゲータ9名の計12名。
- 事前研修会(7月12日):14社19名が参加。講師・小川雅弘氏。
- メッセ当日(9月7日~8日)で237件のマッチング。現在評価精査中。
- 今年は神戸市工業課の依頼で、青森出展企業5社のマッチング19件を実施。
6.KGK2023(プロジェクト開発企画部)
- キックオフ会議(5月25日):PM1名、SPM1名、調査員13名の計15名。
- サマリー報告会(9月末を目途):深堀調査を含め150件が目標。
7.海外支援推進部関連:
- 海外支援推進部の案件発掘に向け模索中。
8.出前教育部関連:
- 企業の社内研修メニュー:内容をアップディトし、HPに掲載。企業訪問時にPRすることを提唱。一部で効果が出て居る。
- SSH覚書締結:今年も神戸高校とOBネットは「覚書」を交わし、4名のSAが半年にわたり支援活動中。
- 企業2社~3社に継続して、「品質」「安全」の研修・指導をしている。
<SSH覚書締結>
支援活動事業部下期活動計画
副理事長兼支援活動事業部長 板倉範之
【下期活動予定】
1.勉強会開催(予定):第18回~20回;第21回~第23回
- テーマ:第18回~20回(DX:中小企業での活用状況)
第21回~23回:目下未定(おそらく脱炭素もしくはDXの具体化)
2.フォーラム:11月14日(火)15:00~17:00
- テーマ:「DXサイバーセキュリティ(仮称)」
- 基調講演:森井克彦教授(神戸大学大学院工学研究科教授)この道の権威。昨年9月、OBネットで特別講演を依頼し、好評につき今回再度依頼。
- 基調講演の後、OBネットの「DXへの取り組み(勉強会)」を紹介。
3.補助金申請支援:
- 事業再構築補助金申請支援(第11回)のフォロー、各種支援実施。
- 事業再構築補助金申請支援(第12回)実施。
4.ビジョン委員会からの提言「チーム活動」:
- 「CNチーム」:「第8期脱炭素・SDGsオーガナイザー研修」継続受講。
5.業務部:
- 引き続き、各種業務委託契約書の点検・助言
6.個別支援案件(サポート部):
- 上期に引き続き個別支援案件を掘り起こし、丁寧に対応していく。
7.産業メッセ2023
(プロジェクト開発企画部):
- フォローアップ活動:マッチングの結果、商談が進展しそうな約60件を訪問し、11月末までフォローする。
- 最終報告:NIROに最終報告を実施(12月21日)なお、中間報告は10月6日の予定。
8.KGK2023(プロジェクト推進部):
<メッセ・ナビゲーター>
- 10月中旬を目途に調査活動を終了し、10月下旬を目標に最終報告書を作成予定。神戸市工業課への報告は11月上旬を考えている。
- 活動期間は来年2月末まで。
9.海外支援推進部関連:
- 海外支援推進部の帳票類を「サポート部」や「出前教育部」と連携して様式を下期中に作成する。
10.出前教育部関連:
- 企業の社内研修:産業人OBネットとしてメニュー充実させ、チラシでPR開始。実績を積みあげていく。
- 補助金の申請支援セミナー開催(来年3月ごろ)の準備・実施。
- SSH活動:来年2月の最終報告会まで支援継続。
産業メッセでの産業人OBネット活動状況の報告
9月7日(木)、8日(金)の二日間に神戸国際展示場で「国際フロンテイア産業メッセ2023」が開催され441社・団体が出展しました。
兵庫県知事、神戸市長が出席され開会式が行われました。
特設会場ではウクライナパビリオンも開設され、ウクライナ大使館から特命全権大使セルギー・コンスンスキー氏による講演もありました。
産業人OBネット【メッセ・プロジェクト】では、237件マッチングを実施。
<開 会 式>
<空飛ぶクルマ>
<空飛ぶクルマ>
<水素自動車>
<四足歩行ロボット>
産業メッセでの産業人OBネット活動状況の報告
OBネットブース
本年も【国際フロンティア産業メッセ2023】に於きまして、(1号館2階R-13)に、OBネットブースを設置し、昨年同様「よろず相談コーナー」を開設し、7名のアドバイザーにより、来訪企業(・団体)経営者の皆様の日頃の経営に於ける様々な(お悩み事・経営課題等)をお聞きし、一緒になって解決策を検討させて頂き対応致しました。
結果として、開催の2日間にOBネットブースに34社(36名)が来訪頂き、11件のご相談をお受けました。
【よろず相談コーナー】
<A社へIアドバイザーが対応>
<B社へYアドバイザーが対応>
2023年度新規入会団体会員のご紹介
- 西海酒造株式会社 (2023年5月入会)
- 住所:〒674-0071 兵庫県明石市魚住町金ヶ崎1350
- TEL:078-936-0467
- FAX:078-934-3003
- 代表者:代表取締役 西海 太兵衛
- HP:http://www.soranotsuru.com/
- Email : webmaster@soranotsuru.com
【ご挨拶】
弊社の創業は享保元年(1716年)徳川吉宗の時代と言われており、現代の当主は九代目 西海太兵衛を襲名しております。
商標「空の鶴」は先代が鶴に乗り大空を翔る夢を見たとの言い伝えより命名したと言われております。
その他の商標について清酒は「静正宗」「翁之盃」、リキュールは「葛根の梅」、その他の醸造酒は「葛根の花」「コウノトリの宴」があります。
産業人OBネット様のアドバイスをいただきながら、日本酒などの輸出に取り組んでいるところです。
【弊社の酒造り】
酒造りに関しては家族だけでしており、忙しいときは兄弟、従弟、娘夫婦が手伝いに来てくれます。
原料米である「山田錦」と「兵庫北錦」は当主の水田で化学肥料は使用せずにレンゲと米ぬかの有機質肥料で育て、病害虫予防も一切しておりません。
収穫した酒米は自社精米機で45%~60%まで精米します。また仕込水は弊社の敷地から湧き出る井戸水を使用しております。
手造りの麹、蒸米に仕込水を加え、低温でゆっくりと発酵させることにより、芳醇なお酒に出来上がっております。
一度飲めば忘れられないお酒となっております。