OBNET-DAYORI

OBネット便り

産業人OBネット便り(第19号)

産業人OBネット便り(第19号)のpdfダウンロードはこちら

新年のご挨拶

井上理事長

特定非営利活動法人 産業人OBネット
理事長 井上和夫

会員の皆様 本年も宜しくお願い申し上げます。
新年早々発生した能登半島地震では家屋の倒壊や津波により 多くの方々が被災されました。
謹んでお見舞い申し上げますとともに一日も早い復旧を心より願ってやみません。

また 羽田空港での航空機事故でも 乗客乗員全員が奇跡的に助かったものの亡くなられた方があり 原因究明と対策が待たれます。

さて産業人OBネットは設立18年目を迎えました。
長年培った経験や人脈をもとに中小企業支援活動に取り組み 引いては地域社会に貢献するという理念に賛同し参加してくださった会員の皆様 並びに当法人の活動にご理解・ご支援をいただきました会員企業様や公的機関様に心より感謝申し上げます。

この一年を顧みますと 3年間に亘り猛威を振るった新型コロナウィルスも5月には5類に移行し行動制限も緩和され 影響を受けた国内社会も徐々に回復してきました。

またロシアのウクライナ侵攻やイスラエル・パレスチナ武力衝突による政情不安などで円安が進み 輸入原材料高・物価高などに加えて人手不足も相まって 企業の皆様にとって多くの課題に直面されたものと考えています。

このような状況下でのOBネットの活動として 個別案件では件数も昨年より増加し企業様の要望に合致した支援活動を展開し プロジェクト案件では「国際フロンティア産業メッセ2023」「神戸市中小企業製造業訪問調査」について昨年同様の成果が得られ出前教育では高校研究支援をはじめ 企業での研修も多数あり高い好評をいただいております。

また補助金申請支援では事業再構築補助金の申請書作成まで行い採択に結びつきました。

一方OBネットの運営に関しましては 喫緊の課題であります「財政健全化」に向けての取り組みとして 長期に亘るビジョン委員会活動により提言された「協力金の見直し」
に着手ししました。
11月には昨年に引き続きフォーラムを開催し「DXを前提としたサイバーセキュリティ対策」の基調講演と交流会に多数のご参加をいただきました。

2024年では OBネットとしまして昨年以上の活動を活発に行っていきます。

即ち

  1. 個別ニーズ案件の掘り起し
  2. プロジェクト案件の確実な実行
  3. 出前教育(特に補助金支援)

の拡大の3本柱です。

上記に加えてカーボンニュートラル SDGs DXなどの新しい分野にも積極的に取り組み企業様のご期待に少しでもお応えできように会員・アドバイザーのレベルアップを図って参ります。

2024年はOBネットにとって「龍の如く上昇」するチャンスと考えておりますので本年も引き続き皆様のご指導ご支援を宜しくお願い申し上げます。

皆様のこの一年のご健康とご発展を祈念しまして新年のご挨拶とします。

2023年トピックス

【フォーラムの開催】

今年度のフォーラムを11月14日神戸市産業振興センターで開催しました。
近年組織化されたサイバー攻撃による被害が出ていますが、調査によると、企業が何らかの被害を受けているにもかかわらず、多くがそれに気付いていないことが分かりました。

被害は受けると考えるべきで、その場合の最善の復旧対策の検討が不可欠であり、サイバー攻撃による被害は、経営損失の危険性につながり、事業破綻に陥る要因にもなりかねません。

経営者はサイバーセキュリティが経営リスクの問題であることを認識する必要があります。

今回は、神戸市重要インフラのサイバー攻撃対策アドバイザー、兵庫県警サイバーセキュリティ対策アドバイザーとして活躍され、平成31年総務省情報通信功績賞受賞、令和2年情報セキュリティ文化賞を受賞等、多大な社会貢献を実践されている神戸大学大学院教授森井昌克氏を講師に招き、講演をお願いしました。

【プログラム1】

【基調講演】【DXを前提としたサイバーセキュリティ対策】

  • (講師):神戸大学大学院工学研究科工学博士
  • 近畿大学情報研究所客員教授
  • サイバーセキュリティー部門長
  • 情報セキュリティ大学院大学客員教授
  • 電子情報通信学会フェロー
  • 神戸大学大学院工学研究科
  • 教授 森井 昌克 氏

【プログラム2】
【産業人OBネットの「DX勉強会」の紹介】

  • (プレゼンター):産業人OBネット
  • 副理事長 板倉 範幸

OBネットでは、1年程前から「DX」の勉強会を開始し会員自身の認識を深めてきました。

今後は、団体会員様もリモートで参加いただけるよう、その内容を紹介しました。

【参加者】

  • 公的機関・団体(10団体、11名)
  • 一般企業(19社、26名)
  • OBネット(28名)、合計65名

フォーラム後の交流会

フォーラム後、レストランハートスにて交流会が開かれました。コロナが5月に5類に移行されて初めての交流会で、団体・企業様を含め39名の参加があり、久しぶりに行動制限の無い中での懇親の場となり、多いに盛り上がりました。

2023年度 第二回新人研修会

今年度6月に続き、12月11日に第二回目の新人研修会を行いました。
新人研修会は、OBネットに入会されて、アドバイザーとして活動を行っていただく会員の皆様に、OBネットの組織構成、各支援活動を行うにあたっての心構え、支援活動に関する業務手順・支援報告書作成・支援先への請求手続・アドバイザーの謝金支払い手続き等についての説明行うと共に、過去に開催されたイベントや各支援活動についての紹介も行なわれました。

今後皆さんの活躍が期待されます。

研修会終了後、ハーバーランドモザイクで懇親会を行い、各講師との交流を深めました。

2023年 支援活動事業部活動報告

副理事長兼支援活動事業部長 板倉範幸

  1. 1.勉強会開催:第11回〜第20回。ハイブリッド方式で開催。
    2023年から団体会員の方々にもリモートで参加いただくこととした。

    1. 1月より「DX」を主要テーマに毎月1回開催。
    2. 1月〜7月「既存産業をディスラプトする可能性のあるデジタル技術」の紹介
    3. 8月~9月は休講。
    4. 10月~12月「今後消滅もしくは大きく様相が変わる産業」の紹介
    5. 上記活動で、参加延べ人数は174名(うちリアル89名、団体会員18名)
    6. DXを勉強するに当たって重要な、「DXサイバーセキュリティ」に関して、2022年にOBネット会員対象に講義いただいた神戸大学大学院教授森井昌克様に11月のフォーラムで基調講演をご講演いただくと同時に、団体会員様向けに「OBネットの勉強会の現状をご紹介」することとなり、DXの講義概要をフォーラムの席でご説明した。
  2. 2.補助金申請支援:3月15日セミナー開催(すべてリモート方式で14社18名参加)
    1. 事業再構築補助金(第9回)6月15日採択された。OBネットとして初めて事業再構築補助金の申請書作成作業を実施した。
    2. もう1件、 事業再構築補助金(第11回)の申請書作成作業を受託。採択結果待ち。
    3. 他の案件は、ほかのプロジェクトの遅延のため、2年がかりで検討してきたが断念した。
  3. 3.ビジョン委員会:チーム活動
    1. 「協力金の見直し」:喫緊の課題である「財政健全化」に向けた取り組みとして注力してきた。2023年8月1日より適用を開始し、プロジェクト案件等で実施済み。
    2. CN:兵庫県主催の「脱炭素xDXオーガナイザー育成研修プログラム」に法人として参加申し込みし、2024年3月まで活動実施中。
  4. 4.個別支援案件(サポート部):
    1. 2023年度の新規案件21件を中心に、2022年度分も含めフォロー中。
  5. 5.産業メッセ2023(プロジェクト開発企画部):活動期間 6月6日~12月21日
    1. プロジェクトチーム:PM1名、SPM2名、ナビゲータ9名の計12名で活動
    2. 事前研修会:7月12日、14社が参加。講師・小川雅弘氏。活発な意見交換あり。
    3. メッセ当日(9月7日〜8日)で207件のマッチング。A評価32件、B評価53件
    4. マッチングフォロー:56件をフォローし、評価Ⅱ以上が17件(30%)だった。
    5. 神戸市の依頼で青森県地域振興課が推奨する青森県の企業5社のBMの支援をした。
  6. 6.KGK2023(プロジェクト開発企画部):活動期間 5月25日〜11月15日
    1. プロジェクトチーム:PM1名、SPM1名、調査員13名の計15名で活動
    2. 今回は一部企業を深堀調査することに注力。①DXお助け隊(3件)②海外進出(3件)
    3. その他(2件)DXお助け隊並びに海外支援案件は各1件実施に向けた動きになっている。
  7. 7.海外支援部関連:
    1. AOTS補助金:2022年度の残務が終わり、受け入れ側企業の評価も高い。
    2. お困りごと相談窓口設置:10月より目下PR中。
  8. 8.出前教育部関連:
    1. 企業の社内研修:出前教育メニューを各企業に持参してPR,
    2. ポリテク研修:個別向け案件(安全)が1件受託できた。
    3. SSH関連:今年も神戸高校とOBネットは覚書を交わし、4名のSAが支援活動中。明石北校ともSSH運営指導委員として1名活動中。12月「宇宙」の特別講義実施
    4. 神戸学院大特別講義:10月24日「SDGs~DX超入門編」を講義。(1年生約100名)
    5. 企業向け新人研修:11月10日「脱炭素・DX入門編」(20名)

2024年主要行事予定

1月31日 スキルアップ研修会(於:産業振興センター)

OBネットアドバイザーのスキル向上を図り、皆様に質の高いご支援を提供すべく毎年新入会員を対象として実施しております。

2月13日 第7回プレゼン&交流大会(団体会員企業×アドバイザー)

(於:産業振興センター10階、13:30~)

団体会員企業 様のプレゼン(2社)並びに新入アドバイザーの自己PR発表を行い、終了後は交流会を開催し一層のコミュニケーションを図ります。

3月中旬(予定) 補助金申請支援セミナー(詳細未定)

5月15日 第18回通常総会(於:産業振興センター8階)

9月6日~7日 「国際フロンテイア産業メッセ2024」

(於:神戸国際展示場)
11月 フォーラム(予定)

月例開催

勉強会

OBネット会員が自由に自己研鑽に取り組み更なるレベルアップを図る場を提供し、OBネットの支援領域の拡大を目指し毎月1回程度開催します。テーマは、DXのほかカーボンニュートラル、SDGsなどで、会員企業様の積極的な参加をお待ちしています。

情報交換会

原則毎月1回開催しており、企業様が抱えておられる課題およびOBネットへの支援要請内容等についてプレゼンいただき、それを受けて当アドバイザーが課題解決のご相談に乗り一緒になって考えて参ります。是非この場をご活用ください。

産業人OBネットの会員数

  • 産業人OBネットの会員数(2024年1月1日現在)
  • 個人会員総数:108名(正会員:88名、賛助会員:24名、アドバイザー:85名)
  • 団体会員総数:58社・団体(賛助会員:41、特定会員:33)

2024年 支援活動事業部活動計画

副理事長兼支援活動事業部長 板倉範幸

  1. 勉強会開催:
    1. 今年度は「脱炭素xSDGsxDX」を主要テーマに、それぞれが関係しあう状況を織り交ぜて実施していきたい。
    2. 団体会員・賛助会員への案内:昨年同様、団体会員・賛助会員へリモートでの参加案内をする。
    3. 勉強会運営:外部メンバー(企業・団体)も参加されることから、アンケート結果も多岐にわたる可能性もあり、活発な提案が出るような場を提供する。
  2. 補助金セミナー:3月中旬を予定。
    1. 会議方式:昨年同様リモートによる内容を想定。
    2. 情報提供:令和5年補正並びに令和6年予算の内容を分かりやすく解説する。特に、事業再構築補助金は第12回から大幅に公募内容が変わり、補助対象経費の見直しがある模様で、そのあたり従来との対比をもって、説明していく。
    3. 個別相談:昨年同様リモートで実施するため、セミナー終了後個々に日程設定する
    4. 申請書作成支援:昨年から従来以上に踏み込んだ支援をすることとなっており、特に申請書作成支援者の場合、チーム対応していく。
    5. AOTS:昨年度実績を基に、対象企業にPRしていく。
  3. ビジョン委員会答申チーム活動:
    1. 「CNチーム」として、少しでも企業支援の実績に結び付く活動ができればと思っている。
  4. 事業承継支援:昨年実施できなかった検討チームを構成し、具体的支援策につき協議していく。上期中に理事会へ答申の予定。
  5. 個別支援案件(サポート部):
    1. (現状フォローと並行して、ニーズ案件掘り起こしの施策を練り直していく。
    2. 各自が1社を徹底的にフォローすれば必ず課題は1件は発掘できると思う。
  6. 産業メッセ2024(プロジェクト開発企画部):想定活動期間 5月~12月
    1. 本年度も12年連続で受諾を目指す。
    2. 事前研修会:今年も開催予定。時期は7月上旬~中旬ごろ。
    3. 大幅な予算削減が求められており、効率的運営を模索していく。
  7. KGK2024(プロジェクト推進部):想定活動期間 5月~8月
    1. 今年も10年連続で受託を目指す。
    2. 2024年から委託形態が大きく変わるといわれており、一層の内容充実を図っていく必要がある。
  8. 海外支援推進部関連:
    1. AOTS補助金:補助金セミナーで積極的にPRする。
    2. お困りごと相談窓口設置:具体的案件がなく、機能停止状態。活性化に向けた施策協議を重ねていく。
  9. 出前教育部関連:
    1. 企業の社内研修:産業人OBネットとしてメニュー充実させ、チラシでPRを開始。
    2. ポリテク研修:新規分野への登録数を増やし、受託に向け注力していく。
    3. SSH活動:令和6年2月の最終報告会まで支援継続。5月から新規支援活動開始
    4. 大学の特別講座:今年度も旬なテーマで講演する予定。
    5. 補助金申請支援セミナー:補助金の公募内容の変更を分かりやすく説明する。

団体会員のご紹介

株式会社ホーユーウエルデイング

ホーユーウエディング

  • 代表取締役 豊枡裕二
  • 〒664-0842 伊丹市森本9-14
  • URL:http://www.hoyu-welding.co.jp/
  • Email : info@hoyu-welding.co.jp
  • TEL : 072-775-6440
  • FAX:072-775-6441

最近のトピック① 人材

人材不足を解消すべく、今までひたすらハローワークに求人を出してきた弊社であったが、少し出来る日本人を待つよりも、まだ何も知らないかもしれないが、伸びしろしかない技能実習生を教えていった方が、結果早いのではないかという思いから、今回初めて2023年12月にベトナム技能実習生を2人採用することにした。

不安はあったが、周りでも実際に技能実習生を採用しているところは多く、本音の声を先に直接聞けたことも思い切って飛び込んでいける良い後押しになった。

聞いていた通り、言葉に不自由さはあるものの、真面目に熱心に無遅刻無欠勤で頑張ってくれている2人の姿は、他の従業員への好影響にもなっているに違いないと思う。

2023.12.23 社内バス貸切 日帰り旅行 滋賀県・信楽方面

【最近のトピック② みんなのあま咲き放送局 パーソナリティに抜擢される!】

あまがさきの地域 FMが返り咲きました!!

2023年3月に閉局した「エフエムあまがさき」の周波数82.0MHzを承継し、昨年10月に「みんなのあま咲き放送局」が開局しました!

「聴くラジオより出るラジオ」にしたいという想いでスタートされたこの局は、「住民参画メディア」と位置付け、皆さんの参画をお待ちしています。その中で、「あつまれ!あまびとたち!」という、月曜日から金曜日までの12時から13時までの1時間の帯番組のあまびと(住民パーソナリティー)に代表・豊枡裕二と専務取締役・豊枡コズエが唯一のものづくり枠であり、夫婦枠として担当しています。

FM82.0MHzの放送+YouTubeでも配信していて、アーカイブとして残りますのでいつでもお時間のある時にご視聴できます。是非、一度ご覧ください。そして、応援よろしくお願いします。

→ サポーターについて | みんなのあま咲き放送局| まいぷれ[尼崎市] (mypl.net)

※様々な社長をゲストにお招きして、お話をしています。 ※YouTube

第7回 プレゼン&交流大会

一覧へ戻る