自社製品の開発における研究支援~温故知創・自社の強みをより強化させたい~

会社沿革・製品開発の歴史

昭和25年に播州織のシャツ地やハンカチーフの布帛繊維を製造する工場として設立しました。
ギフト品等高級ハンカチーフ製造を中心に展開し、タオルの需要拡大に合わせ各種タオル製造へ展開。
平成12年に独自に開発した真空パッキングタオルの製造を始め、平成23年3月11日東日本大震災以降、防災における毛布備蓄の必要性が高まりコンパクトに真空圧縮した備蓄用毛布の開発に着手。
非常用圧縮毛布の真空パック化に成功。(自社の真空技術の応用)

今回の支援ニーズ案件の背景

東日本大震災の経験から、災害時に一人でも多くの命を守るため、A4判にきっちり収まる真空パックを高精度に仕上げるための治工具設計の技術支援が必須で、新産業創造研究機構(NIRO)に相談し、最終的に産業人OBネットが支援した。

OBネットの人脈を介して、臨機応変な対応で課題解決に取り組み、目的達成!

NIROの部長からNIROの技術アドバイザーでもある板倉理事に相談があり、産業人OBネットの人材で本件を支援できるアドバイザー紹介の打診があった。
産業人OBネット独自のニーズ案件として立ち上げ、生産技術に精通している村瀬孝志アドバイザーが、足立織物とのマッチング面談を経て、支援を開始した。
開始早々、緊急課題が発生し、急遽その対応に向け注力する事となった。
当初目的とは違う取り組みが始まり問題解決に向けADの幅広い知見・経験がいかんなく発揮された。
機械メーカとの対応を含め、多岐に渡る支援は、3か月ほどで終えたが、その後同社で自力で問題解決にあたれる素地を提供できたことで、紆余曲折はあったものの、大きな意味で当初目的を達成できた。

今回の評価・今後の展開

機械、品質改善を得意とする産業人OBネットの専門家をご紹介頂きご支援をいただきました。
その方は問題解決事項に進んで取り組んで頂け、とても熱心にご指導いただきました。
又、企業勤続経験を元に問題・課題を現場で考え、実践し改善していく事を指導いただきました。
そこで、経険し学ばせて戴いたことは、現場担当のコミュニケーションを大切にし、継続的にイノベーション(既存の製品や品質等を、継続的に向上)する事でした。
今後も、ものづくりをしていく上で良きアドバイザーに学べ感謝しております。
おかげさまで創業70年を迎えました。創業以来展開し培ってきた繊維事業の軸に加えて、近年は真空パック技術を新しいもう一つの軸として取り組んできました。
2つの軸を今後もより強化すると共に、さらに新しい製品やサービスの企画開発を通して、社会の安心・安全に貢献できるよう追及していきます。

代表取締役会長
足立 利信氏

アドバイザーの取組み方針など

課題に対して真摯に取り組み、解決にあたって原理原則に則り着実に手順を進めていくことに心掛けました。
対象品は経験したことのないものでしたが、IEの知識と製造業での経験を適用することができました。

 

アドバイザー

村瀬 孝志(三菱重工業株式会社OB)

企業名
足立織物株式会社

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