アナログ技術を発展させ、ワンストップで受託開発できる企業にする

アナログ技術の向上による社員の技術力のレベルアップ。

40年に渡って、主に産業機器分野での電子制御機器の受託開発及びOEMを行っている。
回路設計・基板設計・筐体設計を中心とした設計業務、基板実装・組立配線などの製造業務、組込みソフトウェア、FPGAやアプリケーションなどソフトウェア開発業務と大きく3つの柱に、制作規模は試作機や試験治具などの小ロット製作から量産まで幅広く対応している。
また、最近では、無線ネットワークシステム関連装置の「RAGNO」シリーズなどの自社製品の製作・販売にも力を入れている。

デジタル関係の仕事を中心に事業を展開してきたが、最近、さまざまな機器や環境等の状態を各種センサで取得し、そのセンサからのデータを無線で外部へ送信する装置(IoT関連機器)を開発する機会が増加している。
そのため、各種センサを上手く使いこなすためのアナログ技術やノイズ対策技術の向上が課題となってきた。

若手技術者の技術力と問題解決力を向上させ、将来的には自社製品の開発にもつなげる。

アナログ回路やソフトウェア開発にも詳しい山本敏博アドバイザーを産業人OBネットから紹介。
まず、山本アドバイザーと当社の技術者との打合せを行い、アナログ分野で社内に指導的立場の人員が不在になり、技術的な問題点などがあっても、指導を受けられない状況にあることを確認した。
そして、過去にあった技術的な問題点を若手技術者中心に勉強会という形態で指導を進めることに決定した。

具体的には、下記のような点について指導した。

  • 増幅回路について
  • 電池駆動の回路の消費電力の低減について
  • トランスの特性や測定について
  • スピーカの特性や測定について

これらの指導により、若手技術者のレベルアップと案件の問題点の解決につながった。
加えて、アナログ回路に関する技術力が向上し、IoT関連機器などの電子機器の開発能力がアップした。

今後の改善の方向について

  • 技術力で他社との差別化を図る。
  • 技術者の知識と技能向上に向けた技術者教育を自社で定着させる。
  • 自社製品の新たな展開に結び付ける。
代表取締役社長
水野 悟司氏

アドバイザーの取組み方針など

社会がネットワーク化・AI化などの高付加価値化に向かう中、デジタルやソフトといった技術に重点が置かれ、アナログ技術の伝承は手薄になりがちである。
今回、アナログ部品の中止対応などを自社で対応できるよう基礎的なアドバイスをした。

 

アドバイザー

山本 敏博(TOA株式会社OB)

企業名
株式会社 共和電子製作所

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