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OBネット便り

産業人OBネット便り(第20号)

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産業人OBネット団体会員の皆さまにはいつも大変お世話になっており、この場をお借りして日頃の御礼を申し上げます。

コロナ禍も既に5年目に入り、昨年から5種への移行等ありましたが、依然として「Withコロナの経営」に大きな変化はなく、日々苦労されている皆さまも多いのではと考えます。

世界情勢に目を向けますと、ウクライナ問題が2年を超え、収拾のめども立たないなか、世界中のエネルギー、食糧に関する安全保障のあり方が色々と根本的に見直される事態にあります。

製造・サービス業の企業様におかれましても、計り知れないインパクトを受けておられることかと存じます。日本周辺の国際情勢も不安定さを増し、国内もインフレが加速し資材費の高騰が皆様の経営にも大きな影響を与える状況が続いております。

その様な環境下で、OBネットと致しましては、出来る限り企業の皆様に寄り添った支援をさせて頂ける様に、私共のアドバイザー自身の研鑽を積み、企業の皆様へ最新の情報提供・様々な相談に対応させて頂ける様にしております。

新年度を迎えるにあたり、OBネットの今年度の取り組みをご紹介します。

(1)5月15日の総会は、今年度も昨年に引き続きリアルで開催することができ、合わせて懇親会も盛会でした。

(2)昨年度「ビジョン委員会」により提言した内容を受け、今年度は以下の優先課題に具体的に取組んでまいります。

① 団体会員同士並びにOBネット会員との交流促進を図るため、昨年1月より開始した団体会員への「勉強会」ご案内を引き続継続し、研鑚に努めて参ります。
② 中長期的に新規案件発掘に向けた各種検討チームの発足。(例えばCN、DX、補助金申請支援等)
③ NPO法人持続化のための「財政の健全化」に、向けた取り組み推進。

(3)「組織・人事編成」に関しても、組織の簡素化、人材の有効活用を図り「事務局」に4部体制、「支援活動事業部」に5部体制で臨むこととしました。

(4)今回も「OBネット便り」に「団体会員コーナー」を設け、皆様の情報共有の場としてご活用いただくようにしました。

第18回通常総会開催

2024年5月15日(火)神戸市産業振興センターにて第18回通常総会が開催されました。

昨年同様「対面形式」で開催され、議長に井上理事長を選出し、審議が行われました。

議案は下記のとおりで、賛成多数ですべて可決承認されました。

第1号議案 2023年度事業報告及び活動決算に関する事項

  • 第1号議案の1:2023年度事業報告書
  • 第1号議案の2-1:2023年度活動計算書
  • 第1号議案の2-2:2023年度貸借対照表
  • 第1号議案の2-3:2023年財産目録
  • 監査報告書(2024年4月25日付)

第2号議案 2024年度事業計画及び活動予算に関する事項

  • 第2号議案の1:2024年度事業計画書(案)
  • 第2号議案の2:2024年度活動予算書(案)

第3号議案 定款の変更に関する事項

  • 第3号議案:定款の変更(案)

第4号議案 補充役員の選任に関する事項

  • 第4号議案:補充役員の選任(案)

第5号議案 議事録署名人の選任に関する事項

また、報告事項は下記の通りで、協力金納付上位10名に理事長より感謝状が贈呈されました。

(1)2023年度主要行事予定
(2)所轄官庁(神戸市)への報告事項

なお、出席者は、会場出席者35名および書面表決・委任状26名の合計61名で、オブザーバーとして団体会員企業6社の参加をいただきました。

総会終了後、10階レストラン「はぁとす」で懇親会が開かれました。

総会の様子

総会終了後「懇親会」開催

懇親会の様子

トピックス

西海酒造殿の試飲会

団体会員の西海酒造殿が同社の自慢の銘酒「空の鶴」をハートスフードクリエイツ殿(同じく団体会員)のご厚意で、試飲会場を設けていただき、大好評でした。

2024年度事業計画(事業実施の基本方針)

1.事業実施の基本方針
当法人は設立以来本年18年目を迎え、個人会員(正会員と賛助会員)及びアドバイザーが104名、団体会員(特定会員と賛助会員)は59社・団体でのスタートとなる。
国際情勢が不安定な中、円安の影響による輸入原材料の高騰、物価高、人手不足など国内企業とりわけ中小企業を取り巻く環境は今後一段と厳しくなることが予想される。
このような状況下で、当法人がおかれる環境も今年度は大きく変化することになる。従来のプロジェクト案件の「国際フロンティア産業メッセビジネスマッチング事業」(産業メッセ)及び「中小製造業実態調査訪問事業」(KGK)に関し、契約形態変更、予算の減額等が予定され、この為、11年連続受託の産業メッセ、9年連続受託のKGKのスキームの見直しと、加えて予算減額に対した新規案件の発掘が必須となる。

2.受託プロジェクト案件の実施体制の強化

(1)「産業メッセ2024」実施体制強化 (2)「KGK2024」実施体制構築

3.新規プロジェクト案件の受託を目指す。

4.企業のニーズ調査・支援活動の強力な推進

(1)ニーズ調査による企業への働きかけの強化および新規案件の発掘

(2)ニーズ案件に対するアドバイザー公募・マッチング成立への取り組みの強化

(3)個別企業支援活動の推進

(4)業務委託契約書などのチェック体制の強化

5.出前教育活動の積極的推進

(1)スーパーサイエンスハイスクール(SSH)への課題研究指導・助言に取り組む。

(2)ポリテクセンター兵庫において、参画の拡大を目指すとともに、新分野登録拡大を進める。

(3)海外進出企業向け補助金の提案活動を積極的に行う。

(4)補助金申請支援業務の助言・指導・添削から、事業計画書作成と応募申請支援まで拡大。

6. ビジョン委員会による提言についての対応

(1)「財政健全化に向けた取り組み」事業収益増と経費の削減に取り組み安定財政を目指す。

(2)「新分野の横断的チーム作り」特性を活かしたチーム作りを行い、出来るところから着手。

(3)「団体会員の支援強化」OBネットブランド力を高め団体会員企業への波及効果に繋げる。

7.海外支援推進活動

海外進出を検討する企業に対して広報活動をさらに推進し実績を上げていく。

8.その他の地方自治体および関連機関・団体との連携の推進

ア、(公財)ひょうご産業活性化センター

イ、ポリテクセンター兵庫

ウ、兵庫県経営者協会、(公社)兵庫工業会

エ、(一社)関西産業活性協議会(KIAC)

オ、尼崎工業会

カ、兵庫県中央会

キ、各商工会議所、商工会、金融機関等の事業者団体

9.広報活動・情報発信の活発化

(1)ホームページ(HP)により当法人の活動状況や最新情報をタイムリーに提供。

(2)産業メッセ2024の「よろず相談コーナー」でのプレゼン勧誘や新規ニーズの掘り起し。

(3)会報「産業人OBネット便り」を年3回発行、最新情報を団体会員、個人会員に発信。

10.フォーラム・プレゼン大会&交流大会・情報交換会・新人研修等の充実

11.役員の不足の為、規程に従い補充役員候補者選出委員会を設置し役員候補者3名を選出する。

管理部門:活動状況

事務局(総務部・経理部・情報管理部・広報研修部)の活動紹介

副理事長兼事務局長 服部雅典

組織図

新理事の紹介

新理事

支援活動事業部:2024年度活動方針

1.プロジェクト案件の枠組み変更
(1)産業メッセ2024:従来11年続けて(公財)新産業創造研究機構(以下NIROと称す)から各ナビゲーターが委嘱され、活動してきたが、今年からNIROの意向により委託業務となり、合わせて予算の大幅減額となった。

それによりNIROとOBネットの間で「業務委託契約」を締結し、限られた予算内で効率化を図り、従来と同様なビジネスマッチングスキームを展開することとなった。(契約締結は2024年5月1日)活動期間は契約締結日~2024年12月31日)

(2)神戸市中小製造業訪問事業2024(以下KGKと称す):従来9年続けて神戸市工業課から委託されていたものを、今年から同業務が神戸市工業課から(公財)神戸市産業振興財団(以下「財団」と称す)に移管されたことに伴い、財団からOBネットが委託されることとなり、業務の見直しを行った。

2.補助金セミナー開催

(1)事業再構築補助金への世間の風当たりの厳しさが増す中、例年の3月開催を延期してきたが、新規補助金の「中小企業省力化投資補助事業」に着目して補助金セミナーを6月11日開催した。昨年同様全リモートで実施し、13社15名が参加した。アンケート結果はおおむね良好であった。

(2)新規補助金制度に関し、最新情報を聴取しながら補助金申請支援を推進していく。

3.SSH(スーパーサイセンスハイスクール)関連

(1)神戸高校SSH探求課題研究支援に関しては7年連続で「覚書」(下図写真)を締結し、SA(サイエンスアドバイザー)を今年から1名増員し、5名体制で臨むこととなった。

(2)県立宝塚北高等学校から、SSH研究課題テーマに関して相談を受け、3名のSAが対応することとした。今後どのように展開するか不明。

(3)県立明石北高等学校は今年も1名のSAがSSH運営指導委員として兵庫県教育委員会から委嘱された。

(4)神戸大学名誉教授の蛯名邦禎先生からはOBネットの神戸高校での「集団指導制」の指導姿勢に高い評価を頂いており、3月26日大阪で開催されたKNS(関西ネットワークシステム)主催の第1回“オープンサイエンス発表会”の席で、「神戸みらい博士育成道場と探究活動へのヒント」と題して講演され、その中で多くのページを割いて、OBネットが生徒の「自主性」を引き出す努力をしていることを紹介いただいた。

西田校長
写真左から3人目が西田校長

企業研修メニューリストのご紹介

  • OBネット出前研修(超入門編/入門編/応用編)
  • 貴社に出向いて、研修・教育を実施します
  • OBネットが実施した事業支援での知見を生かした、実務に役に立つ研修内容です
  • できるだけ双方向の研修とし、質問しやすく理解を深めることができます
  • リモートも可能です

企画運営

品質管理(超入門/入門/応用)

  • 品質管理の基礎を知りたい
  • 本格的に品質管理を導入したい
  • 品質トラブルを未然に防ぎたい

知的財産(超入門/入門/応用)

  • 知的財産権制度の基礎を知りたい
  • 知的財産権制度について詳しく知りたい
  • 知的財産権制度を活用して企業価値を高めたい

労働安全(超入門/入門/応用)

  • 労働安全の基礎を知りたい
  • 労働災害発生の仕組みと対策の考え方を知りたい
  • 自職場の具体的安全対策を検討したい

営業活動(超入門/入門/応用)

  • 営業ノウハウをマニュアル化したい
  • 長年の営業体験を活かしたセールストークを習得
  • 少数精鋭の強いチームを創りたい

OJT教育(超入門/入門/応用)

  • OJT教育をしているがなかなか効果が出ない
  • OJTとoff-JTどう活用すれば良いか分からない
  • 高齢化で技術伝承が是非とも必要

人材育成(超入門/入門/応用)

  • 自社の職業能力を明確化し、体系化したい
  • 社員教育の充実を目指したい
  • 人的資源から、人的資本を目指したい

管理者研修(超入門/入門/応用)

  • 新任管理者へ「管理者」の心構えを学ばせたい
  • ベテラン管理者への次なる向上心を植え付けたい
  • 会社の中での管理者の役割を認識して欲しい

企画運営

ナレッジマネジメント(超入門/入門/応用)

  • ベテラン社員の退職で業務不全に陥る
  • 蓄積したノウハウをどのように共有すれば良いか
  • 個々人の暗黙知の提供メリットを理解する

業務プロセスの見える化(超入門/入門/応用)

  • 業務の流れを見える化し、業務プロセスの見直を図る
  • 業務の無駄を発見し、効率化を図る
  • ITシステムを導入するための業務分析方法を理解する

間接部門のIE活用(超入門/入門/応用)

  • バックヤードでのロス・無駄に着目し、作業効率を向上
  • 自立した改善活動が出来る基礎を築く
  • IE活用による改善活動計画案を作成する

DX

Dx超入門(超入門/入門)

  • Dxの基礎概念を知りたい
  • Dxに企業はどう取り組めば良いのか知りたい
  • Dxを活用して競争力を高めたい

DX導入(超入門/入門)

  • DX推進の導入手順を理解する
  • DX導入手法とメリット、デメリットを把握する
  • システム化全体を理解しITベンダーに的確な願望提示

補助金

補助金申請(補助金セミナー)

  • 補助金全般について知りたい
  • もの補助・事業再構築補助金制度の内容を知りたい
  • 補助金申請の勘どころを知りたい

SDGs

SDGs全般(超入門/入門)

  • SDGsの基本概念を知りたい
  • SDGsに企業はどう取り組めばよいのか知りたい
  • SDGsの活動を通じて企業価値を高めたい

CN

脱炭素社会に向けて(超入門/入門)

  • 脱炭素社会の概要を知りたい
  • 国内外の脱炭素社会への対応内容を知りたい
  • 企業活動と脱炭素社会推進との関係を知りたい

気候変動とCOP(超入門/入門)

  • 気候変動問題の概要を知りたい
  • 国内外の気候変動への対応状況を知りたい
  • 企業活動と気候変動問題の関係を知りたい

Scope1,2,3(超入門/入門/応用)

  • Scope1,2,3について知りたい
  • 企業活動への影響について知りたい
  • 自社での算定を検討したい

特定非営利活動法人 産業人OBネット 出前教育部

〒650-0044 神戸市中央区東川崎町1丁目8-4(神戸市産業振興センター8F)

TEL:078-360-7060

FAX:078-954-6262

Eメール:demae@sanobnet.jp

URL:https://www.sanobnet.jp

団体会員コーナー(2024.1月~5月)

1.(株)リョーサン 桂田会長の叙勲

桂田会長

令和6年春の叙勲が発表され、団体会員企業である株式会社リョーサン代表取締役会長桂田重信様が旭日双光章を受賞されました。

業界に関しては、日本梱包工業組合連合会副会長を平成20年から10年の長きにわたり務められ、国内外の人材育成と技術水準の向上に取組まれ、若手人材の育成に尽力されました。

社業においては、(株)リョーサンの代表取締役社長を平成13年から令和2年まで務められ、その間経営基盤の拡充、人材育成の成果が東日本大震災の復興支援にも大きく貢献されました。

その他地域経済・社会の発展に寄与されたことが、叙勲に繋がったと思われます。

おめでとうございました!

3.協同組合尼崎工業会との連携強化:「土筆会」が発端

同「土筆会」の主力メンバーの(株)東光バネ工業社の田中会長のご尽力により、今年度の「土筆会」年間行事の内、5月21日の定例会議では板倉副理事長が「宇宙の謎」を講演し、好評を博し、一方7月の定例会ではキャタピラジャパンの工場見学会が予定されており、今後同工業会の他の集まりにもコンタクトを取って、OBネットとの連携を図っていくきっかけになればと考えている。

土筆会の様子

3.プレゼン会・交流会 2月13日

団体会員の「兵庫県中央会」と「オルト産業」殿からご講演いただいた。

(1)兵庫県中央会東部長の講演

プレゼン

中央会の歴史、組織そして活動内容と幅広く説明いただき、参加した企業の方も初めて知った方が多かった模様。

(2)オルト産業・中川社長の熱弁

オルト産業

アンケートにも記載されたように、中川社長のチャレンジ精神、情熱に聴衆が引き込まれた感がした。

OBネット新入会員の紹介

OBネット新入会員

OBネットの5人の新入会員の紹介も行われた。

 

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