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OBネット便り

産業人OBネット便り(第21号)

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副理事長御挨拶 「2024年上期を終えて」

特定非営利活動法人産業人OBネット

副理事長兼事務局長 服部雅典

服部副理事長

産業人OBネット団体会員の皆様には、常日頃大変お世話になっており、この場をお借りして御礼を申し上げます。

今の日本経済展望について、ある経済研究所の分析では、景気は一部では足踏みもあるが緩やかに回復。2024年4月~6月期の実質GDP成長率は個人消費や投資設備などが僅かに下方し、製造業の生産活動は国内向け出荷の増加に支えられ、電気・情報通信機械工業や電子部品・デバイス工業等のハイテク関連を中心に幅広い業種で生産が増加、輸出は自動車関連は引き続き弱い動きであるが、世界的な半導体需要の回復などに支えられ、情報関連は持ち直し、海外の設備投資の回復などにより緩やかに増加、インバウンド需要はコロナ禍前を上回る水準が継続し堅調に推移。この様な中、企業収益は好調で、企業の設備投資意欲は旺盛で、先行きの設備投資も堅調に推移するとの分析です。
取り巻くこの様な環境下で、【産業人OBネット】と致しましては出来る限り、企業の皆様に寄り添った支援活動をさせて頂く事を基本とし、最新情報提供と共に、80余名のアドバイザーの専門的知見・技術力・経験等を活用し、企業様の様々な課題・要望に対応し解決への支援をさせて頂く所存です。OBネットの上半期の行事と今後のイベント等の企画につきましては、

【上期】
(1)5月15日に第18回の総会を開催。
厳しい環境下の中小企業の支援強化を目指し、11項目の事業計画を作成し現在取組んでおります。組織体制も再編され、部門ごとに業務の改善・改革を進めております。
(2)毎月の情報交換会では、6月(千代田精機様),7月(エバーツイスト様),
8月(ひより電器様)のプレゼンが行われました。
(3)(公財)新産業創造研究機構から12年間連続で受託して居ります。
【国際フロンティア産業メッセ2024】につきましては6月4日にキックオフし、9名のナビによりのプロジェクト始動しました。
7月4日には、初出展企業に向けての事前研修会を実施し、12社の参加を頂きました。
当日の9月5日&6日には、246件のマッチングを行いました。
又今年も、神戸市工業課からの依頼で、青森県からの出展企業の支援依頼も受け、今後12月迄マッチングフォローの予定です。
(4)【国際フロンティア産業メッセ2024】では、今年もOBネットのブースを出展し、無料の「よろず相談窓口」を設け、5名のアドバイザーによる受付対応を行い、多くの企業・団体の依頼相談を受け今後支援フォローを予定しております。

【 下期】
(1)今年度の下期のイベントとしては、11月12日(火)に【中小企業のDX実践事例にみる経営改善効果(仮称)】をテーマにフォーラムを開催予定しております。
(2)12月には、新人アドバイザー向けの研修会(マイログ作成)を12月12日と1月16日の2回に分けて研修予定しております。
(3)年明けの2月10日(月)には、団体会員の皆様の参加を頂いて、今期のプレゼン会を予定しております。

下期に向けて産業人OBネットは、団体会員の皆さまには窓口担当者の訪問、並びに広報等により、最新情報提供をさせて頂くと共に、潜在する課題の解決に向けきめ細かい支援と協力をさせて頂きますので、よろしくお願い申し上げます。

産業人OBネットの会員数

会員数は以下の通り(2024年9月1日現在)

個人会員(正会員、賛助会員、アドバイザー)103名
団体会員(特定会員、賛助会員)58社・団体

(支援専門分野の内容)
①経営企画・戦略立案(51名)、②海外展開・国際化支援(30名)、
➂情報化・IT活用(21名)、④販売・マーケチィング(41名)、
⑤技術・製品開発(50名)、⑥生産管理・生産技術(32名)、
⑦物流管理(10名)、⑧経理・財務管理(12名)、
⑨人事・労務管理(23名)、➉法律・特許(18名)、⑪その他(25名)

支援活動事業部(上期活動報告)

副理事長兼支援活動事業部長 板倉範幸

【上期活動実績】
1.勉強会開催:第24回~第27回。ハイブリッド方式で開催。延参加者数48名
(1)今年1月より「脱炭素xSDGsxDX」を主要テーマに毎月1回開催。
(2)1月~3月「脱炭素社会」概要とそれに深くかかわるCOPの概要紹介。
(3)第24回~第27回は「COPの詳細とエネルギー関連」につき話題提供。
(4)8月、9月は休会。10月より再開予定。

2.補助金申請支援:
(1)補助金申請支援セミナー開催:
6月11日リモートで開催。10社・12名が参加。「第12回事業再構築補助金」の大幅な公募内容変更点の解説並びに新規制定の「中小企業省力化投資補助事業」の紹介。
(2)支援:第12回事業再構築補助金を1件、チーム対応で添削・助言し、申請完。

3.個別支援案件(サポート部):
(1)上期新規案件は7件。2023年度の案件も含め目下20件の支援案件が稼働中。

4.産業メッセ2024(プロジェクト開発企画部):

産業メッセ2024

(1)今年度は大幅な予算削減の中で、可能な限りの効率化、経費削減で臨んだ。
(2)キックオフ会議:6月4日、PM1名、SPM2名、ナビゲータ6名の計9名で活動中。
(3)事前研修会:7月4日、12社が参加。講師・小川雅弘氏。活発な意見交換有り。
(4)メッセ当日(9月5日~6日)で246件マッチング実施。A評価33件、B評価64件。

5.KGK2024(プロジェクト開発企画部)
(1)今年から委託元が神戸市工業課から公財)神戸市産業振興財団に移管された。
(2)キックオフ会議:6月14日、PM1名、SPM1名、調査員10名の計12名で活動
(3)9月20日現在で、アポ取り87社(目標80社以上)となり、今後深掘り調査に専念。9月27日までに財団に「中間報告」をする。

6.出前教育部関連:

出前

(1)企業の社内研修:4月に2社、5月に1社、7月に1社単発実施。他に毎月の安全研修を1社継続中。
(2)SSH覚書締結:今年も神戸高校とOBネットは覚書を交わし、1名が新規に加わり5名のSAが半年にわたり支援活動中。昨年指導の生徒が今年の全国SSH研究発表大会で科学技術振興機構理事長賞(全国2位)受賞
(3)神戸学院大特別講義:7月12日「脱炭素社会に向けた経済学の叡智~COPを知ろう」を講義。(経済学部:3年ゼミ生40名)

【下期活動予定】
1.勉強会開催:第28回~30回;来年度の年間テーマは思案中。
(1)テーマ:「脱炭素xSDGsxDX」

2.フォーラム:11月12日(火)13:30~17:00(詳細は管理部門の報告参照)
(1)テーマ:「最新の経営改善の取り組み-事例紹介」
(2)講師及びテーマ選定:支援活動事業部と関連が深い神戸市工業課「DXお助け隊」にお願いし、中小企業のDX実施事例紹介を中心に基調講演を依頼。
(3)企業によるプレ:2社による実施事例紹介を工業課に選出願う。
(4)OBネットの支援内容紹介:OBネットとしてDX関連で実質的に支援できる内容を整理し、紹介する。補助金(中小企業省力化投資補助事業)申請支援への新たな取り組みやKGK調査活動を通じて、DXがらみの支援事例紹介。
(5)支援活動事業部が継続してきた勉強会でのDX関連が活きる内容を目指す。

3.個別支援案件(サポート部):
(1)上期に引き続き個別支援案件を掘り起こし、丁寧に対応していく。

4.産業メッセ2024(プロジェクト開発企画部):
(1)フォローアップ活動:マッチングの結果、商談が進展しそうな約40件を訪問し、11月末までフォローしていく。
(2)最終報告:NIROに最終報告を実施(12月24日)なお、中間報告は10月14日の予定。

5.KGK2024(プロジェクト推進部):
(1)10月3日の(公財)神戸市産業振興財団との第4回定例会議で9月27日までに提出した中間報告について意見交換する。
(2)活動期間は、11月中旬までに完了し、12月上旬には最終報告書を提出の見込み。

6.海外支援推進部部関連:
(1)各支援活動の中から海外案件を抽出し、支援できる方向で検討を進める。
(2)お困りごと相談窓口:設置して丸2年が過ぎたので、反省も込めて見直す。

7.出前教育部関連:
(1)企業の社内研修:産業人OBネットとしてメニュー充実させ、チラシを刷新し、HPにもアップしており、会員にも協力頂きPRしていく。
(2)ポリテク兵庫オープンコース研修:上期は不調だったので、下期受託を目指す。
(3)SSH活動:来年2月の最終報告会まで支援継続。
①神戸高校:10月20日(日)SSH情報交換会、11月7日(木)中間発表会、来年2月5日最終発表会
②明石北校:10月2日中間発表会、12月13日特別講義、来年2月12日最終発表会

産業メッセでの産業人OBネット活動状況の報告

国際フロンティア産業メッセ2024開会式

今年も9月5日(木)、6日(金)の二日間に於いて、神戸ポートアイランド国際展示場で「国際フロンテイア産業メッセ2024」が開催されました。
兵庫県知事、神戸市長が出席され開会式が行われました。特設会場ではウクライナパビリオンも開設され、ウクライナ大使館から特命全権大使セルギー・コンスンスキー氏による講演もありました。
産業人OBネット【メッセ・プロジェクト】では246件のマッチングを実施。

ロボットとドローン

産業メッセOBネットブース

【国際フロンティア産業メッセ2024】では(1号館2階)にOBネットのブースを設置。例年同様無料「よろず相談コーナー」を開設し、(2日間)来訪頂いた企業(団体)経営者の皆様から、日頃の経営の課題(ご相談事)をお聞きし、(5名)のアドバイザーにより対応を検討させて頂きました。

産業人OBネット ブース

2024年度 第1回新人研修会(通算17回目)

2024年7月26日、今回は(下記写真前列6人)の新入会員の皆さんに新人研修会を受講頂き、今後の企業支援に協力頂く事になりました。受講されました6人の皆さんが、これからの支援活動に各位の知見・経験を活かされ、支援先の企業様の成長に貢献できることを期待しております。

新人

団体会員のご紹介

エルアップシステム株式会社 (旧:ひより電器)(2024年2月入会)

  • 所在地: 〒651-0086 神戸市中央区磯上通4丁目1-14 三宮スカイビル7階
  • 代表者: 池上秀治
  • URL : (会社案内)https://elup.jp

エルアップシステム株式会社について

私は大学卒業後、電気機器と医療機器のメーカーに25年間勤務しておりましたが、「いつかは人の役に立つ仕事に取り組む」との人生目標を実現する為、お客様がゼロの状態から街の電器屋を開業しました。そんなある日、残念な事にお得意様が孤立死されるという現実に直面し、一人暮らしの方に喜んで頂ける見守りシステムの必要性を強く感じ「高齢の方がより楽しく!より長生き!」を目指して、新しい発想の高齢者見守りシステムの開発を行い、より専門的に取り組むために2024年8月にエルアップシステム株式会社を設立しました。

システム開発の目的

一人暮らしをされている高齢者の健康状態の変化を把握し、適切な対応を早期にとることは、ご本人・ご家族にとって重要な課題です。一般的な健康状態の把握方法として、医院への通院、ご家族や地域包括支援センターなどによる対面での見守り活動などから、健康に関する情報を得ることは可能であるが、それらの活動には限界があり、見守りシステムの活用が期待されています。

しかし、これまでの見守りシステムは「正常」か「異常」かの安否確認に目的が限定されていましたので、本システムでは安否確認だけでなく、「正常」な日々の生活における健康状態の変化を把握することを目指しています。

本システムでは高齢者宅に設置した専用端末から得られる高齢者の指の力の変化を、インターネット回線を通じて日常的に把握することにより、見守る方が必要に応じて高齢者に適切に介入し、健康寿命を延ばすためのキッカケが作れるよう支援したいと考えています。

本システムは「抵抗を感じさせない」、「遠隔で筋力変化を把握」の二つの特徴を持っ
ており、関連する2件の特許も登録済みです(特許第5802346号、特許第7058895号)。
また、本取組は兵庫県の経営革新計画の承認も頂いております。

特許

 

 

 

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